映画のお仕事。

 今日は久々のオフでした。今日の文章は、長いです。

続きは↓


 今日(8日。厳密には昨日)は久々のオフ。ここのところ頭がクラクラしていたり、睡眠不足を感じていたので、一日中寝てやろうかと思っていたのでした。しかし、昼前に目覚めて、それから寝ることはありませんでした。今月は1日から6日まで、わが街小金井市の「アートフルジャック」というイベントの関係でお昼の時間帯に演奏をしていたので、その生活リズムが身についていたらしく、パッチリ起きてしまったわけなんですね。健康的といえば健康的ですが、寝る時間が不健康なので、どちらかというとマイナス。
 7日もお昼から凄い1日を過ごしていました。まずは録音のお仕事だったんですが、公開前に色々と書いてしまうと良くないのではないかと思っていたんですが、バッチリ承認を得たので、もう書いてしまいます。

−どんなだったか−

 この録音は、録音とはいえ我々のような職業の人達が通常言う録音ではなく、セリフの録音でした。つまり、「なみへい声優初体験」だったわけです。しかも、幅広い年齢層のちゃんとした声優さん達との録音だったんです。俺は詳しくないんですが、例えば「ワンピース」の主人公の役(名前ウロ覚え)とか、「天空の城ラピュタ」のパズーの役(これは分かる。あの男の子。)とか、「ドラゴンボール」のクリリンの役(知ってる知ってる!!)とかをされている田中真弓さんを筆頭に、子役の女の子から相当なキャリアであろう方々まで、沢山の声優さんの中でやらせてもらいました。
 まず現場に着くなり、若手であろう声優さんたちの何人かが
「○○所属の○○です。今日はよろしくお願いいたします。」
と、パーフェクトにキッチリとした挨拶をしてきてくれました。俺はすかさず
「いやいや、ご丁寧にどうも…本当に…いやいや、大丈夫ですから…。」
という、歯切れの悪い返事。全くの初対面だし、互いの置かれている立場など知る由も無いわけですから、あちらは俺のことをある程度のキャリアのある声優さんかなんかだと思っているわけなんですね。俺は俺で「やべーなー…ちゃんとできるんかなぁ…。」という、ペーペー丸出しの感情を抱えているわけですから(確かにその割には態度が大きく見えたんだろうけど…)、どうやっても変な感じになってしまうわけです。
 そんな感じで始まり、案の定、見事に足を引っ張ってしまったり、確かに色々と面白いエピソードもありましたけれども、それはいずれステージの上でお話しするとして、これは非常に得がたい貴重な経験でした。俺はそんなにアニメを観たりしないから、普段「声優」という職業について気にかけることはなかったんですが、第一線で活躍されている声優さんは、やっぱり素晴らしいですね。とにかくまぁ、仕事が早い。子役の女の子も素晴らしい名女優でした。彼女はスタッフの方々も絶賛するほどの逸材だったようで、確実に俺みたいのより素晴らしい仕事振り。全体的な現場の雰囲気も良くて、イイ仕事に参加させてもらえた喜びがありました。愛情と緊張感のバランスが素晴らしい現場。
 ある人物(横浜在住・ガットギタリスト)曰く、
「こういう現場にこれる声優さんというのは、若手であっても本当に一握りの人たちで、この道を志す人たちにとっては、これは喉から手が出るような仕事なんだよ。なみへいはいきなりそういう現場で仕事してるんだから、なんだかすごいもんだよねえ。」
…ただのプレッシャーじゃんかよ!愛川ダゴラ聡よう!分かってるよ!でも来てくれてありがとね!!なんだかんだいって顔見たら落ち着いたぜ!ダゴララブ!

−一体俺は何をしたのか−

 さて、そもそも一体何のレコーディングだったのか?なぜ声優さんに混ざって、畑違いの事をしたのか?その辺りを、俺はちゃんと書くべきなんです。しかし、これが書きにくい(平気で書くけど)。…まず、1つだけハッキリ書けるのは、
「俺が主人公だった。」
という事実なわけです。あれだけの声優さんに囲まれて、一番足を引っ張る俺が、俺こそが、主人公だったわけです。
 それでは、順を追って説明しましょう。
 まず、この映画はアニメ作品ではありません。ドキュメント映画なんです。そして、俺に来たオファーの柱は、これはやはり歌なわけなんです。そりゃそうだ。この作品の中にCGアニメーションがあって、その中の挿入歌を入れるのが一応の俺のメインのお仕事。では、その映画のタイトルを発表します…


「生まれる」


 …はいきた。鮮烈発表。どういう内容かというと、妊娠・出産にまつわるドキュメント映画だということです。もう既に話題になっているようで、公開前にも関わらず、テレビで特集を組まれたり、様々なイベントを行ってらっしゃるようです。素晴らしい。
 それで、声優の方の話ですが、俺の参加したCGアニメーションは、「受精」のプロセスについて語られる部分なんです。「受精」を「愛のストーリー」に見立てて説明していく部分。俺はそこに歌を入れる関係で、セリフが与えられたわけなのです。…さあ、もうお気づきの方もいらっしゃるとおもいますが、いただいた台本に書かれた俺の役名を、俺の声優初仕事に与えられた役名を、ついに発表いたします……


「主人公精子」


 はいきた。とんでもない事が起きましたよ。ベストなキャスティング。そうなんです。俺の役名は「主人公精子」。いたって真面目です。これはまた新たな俺の伝説です。
 なぜ沢山の声優さんがいらしたかというと、だって精子っていっぱいいるから。もちろんそれ以外にも「卵子ちゃん」や「子宮さん」なんかもいらっしゃるわけですから、その数総勢20名。しかも皆さん、正真正銘の声優さんだし、テレビ・アニメでご活躍されている方々なわけです。そんな現場で俺が主人公で、しかもセリフも立派な数があるわけですから、これはもうあれです、チビリそうになってしまうというやつです。
 収録の方法も我々の知るそれとは、全く趣きを違えるものでした。スタジオも専用のスタジオで、設備のいくつかははじめて見るようなものでした。様々な配慮がなされていて、場所も一般には公開されていません。すごい。
 とにかく、1日にあんなにも「精子」という言葉を聞いたり言ったりした日は、他にはありませんでした。

−最後に−

 ちょっと面白く書いてしまいましたが、実際は非常に素晴らしい映画であり、プロジェクトです。監督の豪田トモさんをはじめとしたスタッフの方々も、きれいな気持ちで作品と向き合っている方々ばかりでした。音楽を担当されている古田秘馬さんも、一言では書けないような素敵な人物で、音楽も素晴らしい。俺にとっては、本当にイイ現場でした。おべんちゃらではなく、参加させていただけてて本当に良かった。肝心な音楽のレコーディングの方はまだ終わっていませんが、今からとても楽しみです。
 映画自体は、今年の秋に公開予定です。小さな子供からお年寄りまで、幅広い年齢層の方々にとって良い作品になることと思います。俺の声優初セリフもご期待ください。
 今回の事をはじめとした様々な情報が、公式ホームページの方に公開されています。俺の奮闘振りもチラリと掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

映画「生まれる」公式サイト→http://umareru.jp/
|http://blog.namiheysound.com/?eid=943648|
informationcomments(2)|-|

コメント

主人公精子さん、こんにちわ(笑)。
先日はお疲れ様でした。

って、俺は音楽のレコーディングまではまだ何も仕事していない状態になるんだな。
古田秘馬氏との打ち合わせってことであそこにいたし。

それはそうと君は声優と挿入歌両方のクレジットが載るのかな(笑)。

俺も全力で君の受精をサポートします。

君が果たしてこれから言うことがあるのか分からない、
「僕と結婚してくれませんか」の台詞が頭の中を回ってるぜ(笑)。
|ダゴラベンベ|2010/03/11 11:02 AM|
違う、違うぜダゴラよ。
「僕と一緒になってくれませんか」
だぜ。
俺の受精のサポート、ぜひよろしくっておい。おばか。
|namihey|2010/03/13 1:27 AM|

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