レコーディング

 代々木の某スタジオにて、映画のレコーディング終了。こんなにも体力的な疲労感のあるレコーディングは初めて。
 ある曲で歌詞を真剣に読みながら歌っていたら、グイグイ引っ張り込まれてしまって、心と身体のバランスが完全に崩れてしまいました。確かに万全ではなかったものの、感情に任せるように身体が震えてきて、スレスレの部分のディテールがどうにもなりませんでした。歌いながら完全に感情が入り込んでしまって、泣きそうになるのを堪えながらのレコーディング。あんな事は、今まで経験した事がありません。 3時間ほど予定を繰り下げてもらってのリトライは、もはや無作為にカードをめくっているようで、そこにあるかどうかも分からない一枚を、祈りながら何度も探しているようでした。素直な言葉の持つ力に気持ちの整理がつかず、曲とどう向き合うべきか分からなくなってしまって、とても混乱しました。
 もともと女性が歌う予定だった曲をそのままのキーで歌う事になっていたので、そういった意味でも多少の無理は承知だったんですが、ここまで自分のムダな価値観や感情と戦うことになるとは。確かにレコーディングは難しいものですけれど、そういう性質の難しさではなく、もっと別の難しさがありました。ネガティブとかポジティブとかコンディションがどうとか、そういうところには答えのないああいうシチュエーションを経験できたのは非常に稀な事だろうし、自分にとっても宝です。
 今までも沢山の事を経験させてもらってきましたし、"歌"に対しては必死に向き合ってきたし研究も勉強もしてきました。確かに色んな事がある程度余裕を持って出来るようになってきましたが、やっぱりまだまだ先は長い。卑屈な気持ちではなく、今回は少し敗北感のようなモノを味わい、そしてまた新しい感覚を得ました。
 最終的にはイイ物になったと思います。ギリギリの爪先立ちくらいのトコロで、「届け!」という祈りのこもった歌になっているはず。色んな人の気持ちが作り上げた1曲です。俺はもうグッタリ…。

 このドキュメント映画「うまれる」は、秋に公開予定です。ホームページやmixiにはコミュニティーもあるそうなので、ぜひ関わってみてください。題材自体の性質上もそうですが、そこに関わる人たちの気持ちからも、何かしら心に入り込んでくるものがあると思います。

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コメント

映画でしたか。
完成を楽しみに待ちます。

|POP|2010/07/10 5:26 PM|
そうなんです。
おれも楽しみでしょうがないです。セリフも入れましたからね。
|namihey|2010/07/21 8:37 PM|

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